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ハサミをキるそらべるの夢

私がみた夢をもとに短い小説を書きます。

少年と父

満月の夜で、あたりがよく見えた。少年とその父は、月の光を浴びながら墓地を歩いていた。 「一年なんてものはすぐに経っちまうもんだ。母さんが死んだところで周りの何が変わるってわけでもない、いつものように日々がただ慌ただしく過ぎて行くだけだったな…

ルール

僕は口の悪い女と夜の田舎道を歩いていた。 口の悪い女はガラの悪い見た目をしており、実際にガラが悪い。というか悪ぶっている感じだろうか。いつも歩きタバコなんてしている。 そんな口の悪い女がトイ・プードルの散歩をしているのは最高に笑える光景に思…

奇妙なミッキ

今日は友人が家に泊まりに来ている。夕方から一緒に遊んでいて、そのまま泊まることになった。 勿論そのまま就寝するわけもなく、その友人は私の漫画を読んだり、少し一緒にゲームをしたりしていた。 午前一時ごろ、そろそろ寝ようかと言うときに、誰かが家…

クジラの子

砂浜は多くの貝や石を含み、裸足で歩くのは少し痛い。サンダルを履けば良かったと後悔した。 海のシーズンも終わり頃で、日が暮れそうになる今では少し肌寒い、僕の他に人は数えるほどしかいなかった。 ぼんやりと海を眺めていると、沖の方に何かが見えた。 …

墓場

校門から入ると、曇り空がいっそう灰色に感じられた。 地元の中学校跡、そのグラウンドには小さな祠が等間隔に並んでいる。 祠と言うより、祠に似せた置物に過ぎない。余った木材で適当に作られており、大きさもバランスもそれぞれ違っている。穴が空いてい…